金曜日の夜は
『レッドクリフ』の完成披露試写に行ってきました

試写会でC.C.レモンホール(昔の渋谷公会堂)というのは初めてでしたが、客席の規模に比べてスクリーンがとても小さくて残念だったなぁ。あんな超大作なのに。
最近メガネの度も合わなくなってきている、という個人的事情も大きく関係しているんですけどね(苦笑)。
結論= 145分、
面白かったです
じゅうぶん楽しめました。
たいがい面白くても簡単に睡魔に負ける(だから試写を何度も見るハメになる)根性無しのmonicalが寝ずに済んだのは、あれこれ本を読みかじって予習しておいたからだと思います。
特に映画が始まる
3分前に客席で読了した
「周瑜」(PHP文庫)の最後1/3が役に立ちました(笑)。・・・どこまで得意な低空飛行のギリギリセーフ・・・
周瑜=梁朝偉(トニー・レオン)
孫権=張震(チャン・チェン)
小喬=林志玲(リン・チーリン)
諸葛亮(孔明)=金城武
曹操=張豊毅(チャン・フォンイー)
趙雲=胡軍(フー・ジュン)
劉備=尤勇(ヨウ・ヨン)
甘興(甘寧がモデルらしい)=中村獅童
これを書いたメモをしおりにしながら読んだのは大正解でした(爆)。
自慢じゃないけれど、本当にこうでもしないと登場人物の多い歴史小説が苦手で苦手で。
登場人物の特徴…人徳とか行動力とか性格とか…は、何冊かの本の通りだったから面喰いませんでしたし。(あ、小喬は本ではもっとお転婆っぽかったです)
だからと言って、皆さんに「映画の前に予習を」強く勧めるものでもありません。お話が複雑じゃないからです。
誰が敵で誰が味方かわからん、ということがありません。映画で取り上げられている赤壁の戦いの部分においては誰も寝返ったりしないから。
とにかく本当に
前代未聞のお金のかかり方というのに圧倒されます。
よく、こんな映画を作るよなぁ、ビビりもせずに…って正直思いました。
その勇気だけでも拍手もの

です。
ゴージャスで上品(ウーさんらしいわぁと)。血ドバも適度(爆)。
誰のキャラが特別目立っているわけでなく、とても均等に役柄が描かれている、という印象。出番の長さはまちまちなのに、です。
冒頭で思いっきり主役を張る彼(敢えてここでは言わないでおきます)、格好よかったぁあああ

映画が終わってから、プレスシートを読みました。
そこに
呉宇森(ジョン・ウー)監督の言葉が載っています。
『レッドクリフ』のテーマは、「勇気」「友情」そして「愛」です。そうかなぁ(笑)いえいえ、否定しているのではありません。
ただ、monicalはこの一文から真っ先に、残念ながら日本公開の噂もきかない
陳可辛(ピーター・チャン)監督の
『投名状』を連想してしまったんです。
「勇気」「友情」「愛」、つまり人間性を掘り下げる描き方は『投名状』の方が深いと。
monicalだったら
『レッドクリフ』は乱世に生きた男たちの“義”がテーマと言いたいところ。(すみません、監督…笑)
戦のシーンは本当に素晴らしい。今まで見てきた大監督たちの作品…
張藝謀(チャン・イーモウ)の
『HERO』『王妃の紋章』や
陳凱歌(チェン・カイコー)の
『PROMISE』、
徐克(ツイ・ハーク)の
『セブンソード』とはアクション設計がまるで違います。
クレジットされている動作導演(アクション監督)は
元奎(コーリー・ユン)ですが、ご存じのようにこの作品は諸般の事情からまるでスケジュール通りに撮影が進まず、スタッフの多くが契約期限切れになったりして、当初の
林迪安(ディオン・ラム)からコーリーにバトンタッチされたと記憶しています。
だからこの、
とても斬新なアクション設計が誰によるものなのか不明なのですが、とにかくとても新鮮でした。コーリーによるものだとしたら、間違いなく代表作になると思います。
これはmonicalの偏った見方かもしれませんが、
日本の時代劇の殺陣とか歌舞伎の様式とかを多々取り入れているように見受けました。
それから大丈夫かしらーと心配だったスクリーン・デビューの
林志玲(リン・チーリン)。
全然問題なし。本当に美しいです。監督、上手に使ってます
うーん、細かいことあれこれあるのですが、
皆さんにはmonicalと同じようにできるだけピュアな状態でこの大作のすごさに触れていただきたいので、この辺にしておきます。
間もなく来日会見もあります。
さて、どんなエピソードが飛び出すかな?
ってゆーか、気分が盛り上がっている間にさっさと
後編を公開して欲しいと切望します。
『レッドクリフ』は11月1日(先だなぁ)全国公開。公式サイト
http://redcliff.jp/index.html
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名無しの権兵衛さん