行ってきました『ドッグ・バイト・ドッグ』サム・リー舞台挨拶

マスコミ受付の45分前に新宿武蔵野館に到着したら、まだだーれもいず。はい、1番です(爆)。
120席という大きさはファンには美味しすぎ(嬉)。
“手をのばせばそこにいる”状態です。もちろん満員御礼、95%女性客。ひっくり返るようなバイオレンス・ノワールなのに~(笑)。
1回目上映後の舞台挨拶だったので、スクリーンの中のコワすぎるサムと素のサムのギャップからでしょうか、登場した時は
「おぉおおぉおおお
」というどよめきが。(まゆげあってよかったー:爆)
『メイド・イン・ホンコン』『ジェネックス・コップ』『ピンポン』の来日時に生サムを見ていない新しいファンの目には、彼はどう映ったでしょうか。

ずいぶん大人になりました。そりゃそうだ、
『メイド・イン・ホンコン』で来日の時は21歳、まもなく9月で
32歳ですもん。
プライベートでもたびたび来日していましたが、最近は昔ほどではないみたいです。それでもこれから公開になる
『夜の上海』で全編日本語のセリフ(そりゃあヒドいもので笑わせてくれます:爆)のお陰で、いつものカタコト日本語の挨拶は手馴れたもの。
「スッゴイアツイネ~」 「ハラヘッタ。ゴハンイキマショッ」「アイタカッタヨ」・・・
「今までにないくらい脚本を読んだ作品。役作りを考え監督とディスカッションをし我ながら真面目に取り組んだ作品」
「とにかく役作りのことを考えると全然眠れなくて、やっとうとうとすると監督から電話で出動要請。睡眠不足のまま現場に行ったら、その状態が監督の目的で」
「陳冠希(エディソン・チャン)とは今まで軽い共演作が多かったから、いつも冗談を言い合ったり一緒に食事にいったりしていたけれど、今回はお互いに行動は別々だった。エディも自分も役作りのために撮影が終わると“帰るわ”って挨拶だけでさっさと別々に帰った。だから撮影中も殆ど会話していない」
「エディも演技がすごく上手くなって成熟したと思った」
「ゴミの山のシーンが好き。バンコク(タイ)から2時間の場所にある本物のサッカー場が2つ3つは入るゴミ集積場で撮影。そこのゴミはワインと同じように10年モノ、4年モノ、新鮮な(笑)ゴミまで山になっている。最初のシーンで子供たちが犬と一緒にゴミを漁っているシーンがあるが、ああいう光景が実際にあるそうだ。もしまたこの映画を見直すことがあったら、是非そのシーンに注目して欲しいです」わー、なんだか大人~(笑)。

やんちゃな面と実は結構真面目だったりする面の両方が見え隠れして、なかなかいい舞台挨拶でした。これがエディと一緒の舞台挨拶だったりしたら、きっとサムはコメディ・リリーフを担当したことでしょう。
とは言っても、最後にムービーカメラにはこうやっておどけて手を降り、日本のファンの欲求を満たすサービス(笑)。退場の挨拶は
「オツカレサマデース!」でした。
今回、舞台挨拶の取材陣の中に知った顔が殆どいませんでした。ということは皆、個別のインタビューが取れたのね(号泣)。monical、うっかり出遅れてしまって大後悔

。だからせめてここで早くご報告、と思ったら、日刊スポーツの記事はもっと早かった

こちら monicalは『メイド・イン・ホンコン』の来日時にNHKでインタビューをしたのが初めての出会い。葛民耀(エリック・コット)の会社、ダブルエックスに馮徳倫(スティーヴン・フォン)のインタビューに行った時に館内の移動で非常階段を使ったら、そこの踊り場でサムがバイクのパーツにカラースプレーしてるところに出くわしたり、「大人になって渋い演技をするようになったなー」と思った『b420(ビフォア・トウェンティ、と読みます)』という作品のシンポジウムが香港国際映画際であった時に「オボエテルー」とか言われてみたり、うすーく長い付き合いです。今日も気づいてくれた雰囲気でした。言葉は交わしませんでしたが。
私はもっともっと
評価されるべき香港の貴重な俳優だと信じて疑っていません。あと10年も年を重ねたらポスト呉鎮宇(フランシス・ン)が狙えるとまで思っています。
作品の感想は別にエントリーしますが、かなーりオソロシイ作品ではあっても、いろいろ考えずにはいられないシリアスで深い映画です。是非成長した李璨琛(サム・リー)のマジ演技を見ていただきたいです。※李
燦森から李
璨琛(サム・リー)に改名した理由を聞いてみたい・・・姓名判断?
『ドッグ・バイト・ドッグ』
http://www.dogbitedog.jp/ 原題:狗咬狗 2006年作品
監督:鄭保瑞(ソイ・チェン)
出演:陳冠希(エディソン・チャン)李璨琛(サム・リー)唯瑩(ペイペイ)
黎耀祥(ライ・イウチョン)張兆輝(チョン・シウファイ)林雪(ラム・シュ)
本日より、新宿武蔵野館にて3週間限定ロードショー 
11:45 14:10 16:35 19:00 21:25(レイト)
※作品スチール写真は香港国際映画際事務局提供。※舞台挨拶の写真は配給会社の了解を得て撮影・掲載しています。無断転載後遠慮ください。
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サムはすっかり“インディペンデント系”のアーティストっぽくなって大作への出演がありません。あってもチョイ役。もっと大きく羽ばたいて欲しいと切望しているんですが。