【データブック】巻頭コラムの妙
【 中華電影データブック完全保存版】
さて、今日になってようやく重い【中華電影データブック 完全保存版】の派手
な表紙を開きました(笑)。←持って出るにはキビシイ~~
ちなみに、私が担当した原稿は400字詰めで330枚でした
。
なぜそんな、自分で自分の首を締めることになった(苦笑)かは、また改めて。
人物や作品原稿の最後の締め切り(締め切りは3段階ありました)と一緒に書いた原稿が
カラーの巻頭コラムです。たしか8月末だったと思いますが、それすら記憶もおぼろな今日このごろ(爆)。
そのあと実は1度、全部書き直しています
出版までの半年間にも香港映画界には新たな動きが生まれたりしました。
が、本題のデータ原稿と違って「この部分差し替え」という単純な書き直しは不可能でした。
だって卒論みたいなものですから。
企画のスタート当初、「10年は使えるものにしよう」というコンセンサスがあったので、
書き直しの前に何日も考えた構成をいじる気力が最終校正の時に残っていなかった、
というのが正直なところです(懺悔)。
それでも97年版発行から13年間、その間の劇的な変化やささやかな裏事情を、
これから皆さんが新作・旧作香港映画をご覧になる時の参考にしていただけるのならば嬉しいです
コラムのゲラ(校正紙)が出てきた時にスタッフ一同で大いに盛り上がったことがあります。
執筆者4人は「こんなことを書こうかな」などという打ち合わせは一切していませんでした
(そんな精神的・時間的余裕はなかった)。
にも関わらず、まるでリレーエッセイのようになっているではありませんか
私は、監修者たちの中国語圏映画産業の現状認識が一致していることに深い感銘を覚えました。
そして互いにちょっとホッとしたという(笑)。
正直にポジティブとネガティブの「両刃の剣」的現状を伝えようという気概まで一致していたことが本当に嬉しかったです。
香港コラムのタイトルは最初、違うものが編集から上がってきました。
それが悪かったわけではありません。
でも突然「香港映画の生きる道」がひらめいちゃって
。
この歌の文句みたいな・・・パフィのようでもあり、ぴんから兄弟(ふるっ)のようでもあり・・・
そんな気分が香港映画にひょっとしてふさわしいんじゃないかと我ながらニンマリ
(これを人は自画自賛と言います)。
まぁ、中身はつい力が入ってタイトルほど柔らかく書き直す気力が残っていなかったんですけれど(笑)
香港でいちばん苦心したのは、「盲目的な愛情表現をしないこと」(爆)。
ここだけの話ですが、書き直す前、1回目に書いた原稿はやや「香港ラブ
」に偏ったものでした。
でも「今の香港映画だってすごいんだから!」という愛するゆえの論調、
自分で読み返して「なんか、ちがうじゃん」と思ったわけです。「もっと冷静にならなくちゃ」(笑)。
では、どう書き直すか。
1990年前後の香港映画黄金期の作品と新世紀の作品の輝きはベクトルの違うものです。
ノスタルジーに浸れば文句ばかりになるのは目に見えています。
文句があるくせに「今の香港映画だってすごいんだから」と力説するのは盲目的にすぎないか。
かと言って「ありがたや」と飛ぶ鳥落とす勢いの中国にへつらいたくもない(爆爆)。
中国というパトロンに囲われたような今(爆爆爆)、その長所と短所を正直に書こうということにしました。
それが伝わるかな・・・。
レアウトは単純なように見えるかもしれませんが、
ぴっちりページに収まるようにすること以上に、どの作品のスチール写真を選ぶかという難題を
デザイナーは渾身のセレクトで見事に解決してくれました。
写真を見れば堅い本文を読まなくても中国語圏映画界の現状が見えてくるはずです。


ちなみに、私が担当した原稿は400字詰めで330枚でした

なぜそんな、自分で自分の首を締めることになった(苦笑)かは、また改めて。
人物や作品原稿の最後の締め切り(締め切りは3段階ありました)と一緒に書いた原稿が
カラーの巻頭コラムです。たしか8月末だったと思いますが、それすら記憶もおぼろな今日このごろ(爆)。
そのあと実は1度、全部書き直しています

出版までの半年間にも香港映画界には新たな動きが生まれたりしました。
が、本題のデータ原稿と違って「この部分差し替え」という単純な書き直しは不可能でした。
だって卒論みたいなものですから。
企画のスタート当初、「10年は使えるものにしよう」というコンセンサスがあったので、
書き直しの前に何日も考えた構成をいじる気力が最終校正の時に残っていなかった、
というのが正直なところです(懺悔)。
それでも97年版発行から13年間、その間の劇的な変化やささやかな裏事情を、
これから皆さんが新作・旧作香港映画をご覧になる時の参考にしていただけるのならば嬉しいです

コラムのゲラ(校正紙)が出てきた時にスタッフ一同で大いに盛り上がったことがあります。
執筆者4人は「こんなことを書こうかな」などという打ち合わせは一切していませんでした
(そんな精神的・時間的余裕はなかった)。
にも関わらず、まるでリレーエッセイのようになっているではありませんか

私は、監修者たちの中国語圏映画産業の現状認識が一致していることに深い感銘を覚えました。
そして互いにちょっとホッとしたという(笑)。
正直にポジティブとネガティブの「両刃の剣」的現状を伝えようという気概まで一致していたことが本当に嬉しかったです。
香港コラムのタイトルは最初、違うものが編集から上がってきました。
それが悪かったわけではありません。
でも突然「香港映画の生きる道」がひらめいちゃって

この歌の文句みたいな・・・パフィのようでもあり、ぴんから兄弟(ふるっ)のようでもあり・・・
そんな気分が香港映画にひょっとしてふさわしいんじゃないかと我ながらニンマリ

まぁ、中身はつい力が入ってタイトルほど柔らかく書き直す気力が残っていなかったんですけれど(笑)
香港でいちばん苦心したのは、「盲目的な愛情表現をしないこと」(爆)。
ここだけの話ですが、書き直す前、1回目に書いた原稿はやや「香港ラブ

でも「今の香港映画だってすごいんだから!」という愛するゆえの論調、
自分で読み返して「なんか、ちがうじゃん」と思ったわけです。「もっと冷静にならなくちゃ」(笑)。
では、どう書き直すか。
1990年前後の香港映画黄金期の作品と新世紀の作品の輝きはベクトルの違うものです。
ノスタルジーに浸れば文句ばかりになるのは目に見えています。
文句があるくせに「今の香港映画だってすごいんだから」と力説するのは盲目的にすぎないか。
かと言って「ありがたや」と飛ぶ鳥落とす勢いの中国にへつらいたくもない(爆爆)。
中国というパトロンに囲われたような今(爆爆爆)、その長所と短所を正直に書こうということにしました。
それが伝わるかな・・・。
レアウトは単純なように見えるかもしれませんが、
ぴっちりページに収まるようにすること以上に、どの作品のスチール写真を選ぶかという難題を
デザイナーは渾身のセレクトで見事に解決してくれました。
写真を見れば堅い本文を読まなくても中国語圏映画界の現状が見えてくるはずです。
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- 【中華電影データブック完全保存版】
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膨大なデータ量に圧倒されました。本当に本当にお疲れさまでした。
コラムの「香港映画の生きる道に突き当たりはない」には深くうなずきました。来年も10年後も香港映画の行き先に期待です。