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東京フィルメックス2008

【 東京フィルメックス2008 】 記事一覧

東京フィルメックス閉幕 

東京フィルメックス2008

東京フィルメックスが閉幕しました。
『文雀』だけしか行かなかったわ~と言う方も多いかもしれませんが(笑)。

各賞受賞作、受賞理由などが公式サイトにアップされています。
 http://filmex.net/2008/compe.htm

コンペティション・最優秀作品賞
「バシールとワルツを」 (監督:アリ・フォルマン)
(Waltz with Bashir/イスラエル、フランス、ドイツ/2008年)


審査員特別賞
「木のない山」 (監督:ソヨン・キム)
(Treeless Mountain/韓国、アメリカ/2008年)

「サバイバル・ソング」 (監督:ユー・グァンイー)
(Survival Song 小李子/中国/2008年)


agnes b.アワード(観客賞)
「愛のむきだし」 (監督:園子温)
(Love Exposure/日本/2008年)*配給:ファントム・フィルム


我らが杜峰(ジョニー・トー)監督の《文雀》は観客賞を逃しました。ん~残念っ。
※感想は明日12月1日にアップする予定です。

 審査員特別賞受賞の1本、「サバイバル・ソング」は、受賞理由にもあるように、中国の地方都市の貧しい人の現実を淡々と追うものです。不幸せや悲惨さを強調するのではなく、彼らを見守る監督の暖かな目がカメラと同調していました。ゆったりと流れる日常を追うだけなので、ときどき睡魔が襲いましたが(笑)、良い作品であることはじゅうぶんに伝わってきました。

IMG_1273.jpg 何より、後日のトークイベントで監督が本業は版画家で、その版画でもずっと貧しい人々を描き続けてきたことを知り、そう言われてみれば映画監督というより版画家の風情だったのです。このドキュメンタリー映画ももちろん自主制作のインディペンデント。もちろん中国当局の検閲は受けていませんから公開される予定もないそうです。
 
 社会主義国の中国が資本主義的商業主義的に走る昨今、在野の芸術家を目の当たりにして実はちょっとびびったmonicalです。こういう芸術家たちの思いはどこにどうやって届くのかなーって本気で考えてしまいました。届かないことを承知で発信するパワーは、監督がとても物静かな人だっただけにある意味、凄味となって伝わってきました。

 少なくとも、こういう作品を紹介するだけでもフィルメックスの意味と価値はじゅうぶんにあるのだと思います。

『サバイバル・ソング』の作品解説はこちら
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【フィルメックス】 『文雀』1回目

東京フィルメックス2008

なんだかんだで撮影が3年越しだった杜峰(ジョニー・トー)監督の『文雀』
その年月が林煕蕾(ケリー・リン)の容貌に影響していないかしら~と心配していましたが、3年を感じさせたのはケリーよりむしろ林家棟(ラム・カートン)でした(笑)。ピリッと引き締まっているかと思えば、むくんでます~みたいな(爆)。

“撮りたい映画”(作品)と“売れる映画”(商業映画)のバランスをとっている、と、かつて来日した時にトーさんが言っていたように、これは『ミッション 非情の掟』『PTU』系列の“作品”です。

ネタバレするので2度目の上映まではあまり詳しく書けませんが、
冒頭のチームワークはmonicalには70年代のジェームズ・コバーンの映画をほうふつとさせるもので、またしてもトーさんの懐古趣味だわー、と妙に受けたのでした。

また、以前監督はこうも言っていました。
ロケ地はいつもできるだけ“どこ”と特定できないように、というか、それに意味を持たせたくないのであちこちで撮ってジグソーパズルのよに繋ぎ合わせる、と。
この作品はまさにその真骨頂でありました。
今までのどの作品より、香港の中のあっちこっちで撮影しているなーという印象。
そりゃ3年もかけて撮影すれば、おのずとそうなっちゃいますよね。

いつも“作品”でいい味を出す役割を果たすのは林雪(ラム・シュ)ですが、
今回は圧倒的にトーさんの弟子的監督、羅永昌(ロー・ウィンチョン)でした。
あの女装は似合いすぎ(笑)。

監督作品の中で最もセリフが少ないとプレスシートにあったのは『エグザイル/絆』ですが、『文雀』のほうがもっと少ないです。
セリフが少ないかわりに、かなりの部分、音楽に語らせています。
とにかくジョニー・トー・ワールド全開。
なんだか可愛いよね、って言いたくなる作品でした。

どこかの何かのシーンは、陣中見舞いに訪れた周潤發(チョウ・ユンファ)がカメラアングルを決めたりした、という昔の記事を見つけました。どうせならカメオ出演してくれたらよかったのに~~(笑)。

感想コメントは未見のファンのために、28日の2度目の上映が終わってからお寄せくださいますよう、お願いたします。28日の夜にmonicalも改めて、もう少し細かい感想など。

今日はそのあと3本観て疲れました…有楽町に10時間以上も滞留するのは正直しんどかったです 香港映画だったら4本でも5本でも見られるんですけどー。

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東京FILMEX開幕! 本日の速報をお楽しみに。

東京フィルメックス2008

ちょっと私用で忙しくてしばらく更新できませんでした。

と思ったらフィルメックスの開幕です(笑)

急遽、審査員で来日した梁家輝(レオン・カーファイ)の記者会見が夜、行われることになりました。

PC持って出かけますので、
なんとか速報でアップしたいと思っています。ご期待ください。

「ダブルビジョン」のインタビューを香港でしたのっていつだったかしら~。

さて、カーファイさんは「今までで最もファニーなインタビュアー」の顔を覚えていて
くれるでしょうか・・・

それから・・・

やっとキネマ旬報12月5日発売(12月下旬号)の黄秋生(アンソニー・ウォン) 原稿を入稿したので
こぼれたエピソードもできるだけ早くアップする予定です。
とても雑誌には書けない毒舌があったりします(爆)
こちらもお楽しみに!

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【東京フィルメックス】「文雀」、やります!

東京フィルメックス2008

【追加】20:30pm
1本抜けていました。
「ウェルカム・トゥ・サンパウロ」には2本の併映短編作品があって、そのうちの1本がジャ・ジャンクー監督の「河の上の愛情」2008中国・19分、となります。

もう、公式サイトに作品情報はアップされています。 http://www.filmex.net/2008/compe.htm

*********************************************************

とりあえず、速報です。

ジョニー・トー監督の「文雀」やってくれます~~

ここに少しずつ加えていきます。
が、純然たる香港映画はこれ1本です。
(しかし、映画ファンにはたまらない、その他のラインナップであります)

★更新★

審査員に梁家輝(レオン・カーファイ)が!

【コンペティションの中国語作品】

「サバイバル・ソング」(小李子)2008中国 94分
 監督:ユー・グァンイー 
 ドキュメンタリー作品

「黄瓜(きゅうり)」(黄瓜)2008中国 100分
 監督:チョウ・ヤオウー 初監督作品
 ヴェネチア映画祭批評家週間で上映

「完美生活」(Perfect Life)2008香港・中国 97分
 製作:ジャ・ジャンクーほか
 監督:エミリー・タン
 ヴェネチア映画祭で上映

【特別招待作品】

「ウェルカム・トゥ・サンパウロ」2007ブラジル
 ※サンパウロ映画祭の呼びかけで世界の18人の映画作家たちが
  巨大都市サンパウロをそれぞれの視点からとらえた17話の
  オムニバス・ドキュメンタリー。ツァイ・ミンリャンなども。

「文雀」(Sparrow)2008香港 87年
 監督:ジョニー・トー
 ※会見の説明では、60年代的ノスタルジーを匂わせる人情喜劇。
  なにやらミュージカルシーンまであるとか。
  主演はサイモン・ヤム。ジョニーさんが3年がかりで撮影した
  “好きで撮りたい”部類の作品。

【チケット情報】
 前売りはチケットぴあにて11/3(祝)より発売

 詳細は公式サイトで“いずれ”ご確認ください(笑)。

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本日、東京フィルメックスのラインナップ発表

東京フィルメックス2008

今日の夕方、東京フィルメックスのラインナップ発表記者会見があります。

毎年のことながら、ドキドキします

はい、monical、事前にも何も情報を仕入れていません。

東京国際で期待していて入らなかった作品、

たとえば「梅蘭芳」「文雀」「保持通話」「三國之見龍卸甲」「東邪西毒:終極版」・・・

とにかく1本でも多く香港つながりの作品が入りますように!!

映画祭公式サイト http://www.filmex.net/index.htm

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