「ビースト・ストーカー/証人」
【 日本タイトル 「は」行】


4/7Sat.より公開

ビースト・ストーカー/証人(2008香港)
原題:証人/BEAST STALKER 香港公開:2008年11月20日
上映時間 109分
配給:ブロードメディア・スタジオ
追うも獣、終われるも獣。
灼けつく死闘の果ての、哀しすぎる、真実。>

[C]2008 Emperor Classic Films Company Limited All Rights Reserved.
監督: ダンテ・ラム(林超賢)
アクション監督: スティーヴン・トン(董瑋)
脚本: ダンテ・ラム ジャック・ン(呉煒倫)
撮影: チェン・マンポー(張文寶) ツェー・チュントー(謝忠道)
音楽: ヘンリー・ライ(黎允文)
出演: ニコラス・ツェー(謝霆鋒)
ニック・チョン(張家輝)
チャン・ジンチュー(張靜初)
ミャオ・プゥ(苗圃)
リウ・カイチー(廖啓智)
※monical追記 カースタント:ブルース・ロー(羅禮賢)
第59回 ベルリン国際映画祭(フォーラム部門)正式出品作品
第28回香港電影金像奬


※monical追記 ◎脚本、編集、音響効果でもノミネート
第15回香港電影評論学会大奬

第46回台湾金馬奬

第12回中国金鳳凰奬

プチョン国際ファンタスティック映画祭2009


※あらすじ、スタッフキャストのプロフィール、最新情報、劇場情報などは上記公式サイトでご確認ください(手抜き

日本では東京フィルメックスで上映された「密告・者」(10)が先に公開されることになりましたが、「密告・者」の製作はそもそも本作「ビースト・ストーカー/証人」ありきのものでした。《証人》(原題)のヒットを受けて《線人》(密告・者の原題)が製作されたわけです。
監督が林超賢(ダンテ・ラム)、主要キャストが張家輝(ニック・チョン)、謝霆鋒(ニコラス・ツェー)、廖啓智(リウ・カイチー)、苗圃(ミャオ・プウ)ということ、タイトルも二文字という形なので「密告・者」は本作の続編のように受け止められがちですが、蓋をあけてびっくり、根底にあるテーマ・・・人の性(さが)・・・の匂いは共通していてもビミョーにいろいろ違ってそのビミョー加減がとうもキモチワルイ(笑)
謝霆鋒と張家輝の役柄は逆、廖啓智も苗圃もあらららら。。。。みたいなw ※あ、ちなみに苗圃の広東語吹替えはニック・チョン夫人、關詠荷(エスター・クワン)です
なので、2作の違いはニコラスと絡むヒロインで認識するわたくし

先に製作された「ビースト・ストーカー/証人」の方が人間関係も背景も起きる事件も何もかもシンプルでわかりやすいので、これを映画館で観たあとに5月9日発売の「密告・者」DVDを見ると、監督のこだわりの変遷と“さが”の濃くなり具合がわかるかもしれません(笑)。
![]() | 密告・者 (Blu-ray DISC) (2012/05/09) ニコラス・ツェー、ニック・チョン 他 商品詳細を見る |
monicalはどちらの作品も香港映画らしさが満載でとても好き❤(「スナイパー:」はそうでもない:爆)。冷静に考えれば「そんな~それはないっしょ~!」な驚きの展開なんですが(ネタバレ回避でもやもや表現スミマセン)、そこはそれ、香港映画らしいスピード感に巻き込まれたまま思わずラストで膝を打つという、製作者の思うツボ的リアクションをしてしまったのでした(^_^;)
ただ実は、時々林超賢(ダンテ・ラム)監督と陳嘉上(ゴードン・チャン)監督のアクション・ムービーを混同します(ラムさんはチャンさんの助監督出身)。まだまだ修行が足りません(笑)。香港映画らしいアクションシーンで手に汗握りながら、そこにねっとり横たわる「情」。愛もあれば憎しみや嫉妬など、登場人物の背景だけでなくそういう湿った感情が物語に大きく影響しているところが共通しているように思えるのです。ただ、この作品からねっとり感はどうやらラムさんがチャンさんを超えた印象ww
そして香港公開当時、かなり偏ったニコラスへの思い入れがあったことも懺悔します。育児休暇中だった夫人張柏芝(セシリア・チャン)の写真流出スキャンダルから数カ月後の5月末クランクインだったこと、その前3月には《風雲2》の制作発表会見で焦燥した様子を目の当たりにしていたこと。人の親になってニコラスに与えられた試練を思い、小さな女の子を必死で助けようとする演技に明らかに偏った同情心を持って観ておりました、はい。
さて、香港では「密告・者」制作期に林超賢(ダンテ・ラム)監督と脚本家の呉煒倫(ジャック・ン)と俳優・張家輝(ニック・チョン)の関係が、杜峰(ジョニー・トー)監督と脚本家・游乃海(ヤウ・ナイホイ)と劉青雲(ラウ・チンワン)の関係に例えられていました。私から見れば前者ラム組はウエット、後者トー組はドライという違いこそあれ、たしかに信頼関係に基づいた脚本の練り方、みたいなものを感じます。そしてニックさんはトー組のお気に入りでもあるのでした。
そしてその絆が長らく実力派“助演”男優という位置に甘んじていた張家輝に名だたる映画賞の最優秀主演男優賞を多数もたらしました。これからは主演作が増えることでしょう。
フィルモグラフィのうち、日本で紹介された出演作(一部)には話題作が目白押しです。
『ブレイキング・ニュース』(04)
『エレクション』(05)
『エレクション 死の報復』 (06)
『エグザイル/絆』 (06)
『コネクテッド』(08)

G4特工 OPTION ZERO(G4特工)(97)

スイート・ムーンライト(天旋地戀)(99) ※2001公開
重装警察(原題同じ)(01) ※2002公開
ティラミス(戀愛行星)(02) ※2004公開
ツインズ・エフェクト(千機變)(03) ※2004公開
1:99 電影行動 「運よ開け」(1:99電影行動 「等運到」)(03)
ヒート・ガイズ 傷だらけの男たち(重案黐GUN)(04)
スナイパー:(神鎗手)(09) ※2010公開
特筆すべきは2001年にものすごくひっそりとDVD発売された98年作品「BEAST COPS 野獣刑警」。これ、香港電影金像賞で最優秀監督賞を受賞した作品なんです(ゴードン・チャンと共同監督)


個人的にDVDの再発売を熱望しています(VCDしか持っていない)。
あ、それから今年のお正月映画《逆戰》(ニコラスと周杰倫(ジェイ・チョウ)主演)も日本で見たいな~❤❤
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2000円?
地方も一緒みたいですね。
そんなの特別モノ好きでお金もってる東京だけでやればいいのに。
DVDレンタル待ちですね。
ありがとうございます
もにかるさんのブログのおかげで、チケットの発売日を知ることができました。ありがとうございました(^-^)
当日は楽しんできます!