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日本タイトル 「は」行

【 日本タイトル 「は」行 】 記事一覧

「ビースト・ストーカー/証人」

日本タイトル 「は」行

証人 日本ポスター 「ビースト・ストーカー/証人」 公式サイト
 4/7Sat.より公開 @東京:シネマスクエアとうきゅう

 ビースト・ストーカー/証人(2008香港)
 原題:証人/BEAST STALKER 香港公開:2008年11月20日
 上映時間 109分
 配給:ブロードメディア・スタジオ

追うも獣、終われるも獣。
灼けつく死闘の果ての、哀しすぎる、真実。
>

証人2
[C]2008 Emperor Classic Films Company Limited All Rights Reserved.

監督: ダンテ・ラム(林超賢)
アクション監督: スティーヴン・トン(董瑋)
脚本: ダンテ・ラム ジャック・ン(呉煒倫)
撮影: チェン・マンポー(張文寶) ツェー・チュントー(謝忠道)
音楽: ヘンリー・ライ(黎允文)
出演: ニコラス・ツェー(謝霆鋒)
    ニック・チョン(張家輝)
    チャン・ジンチュー(張靜初)
    ミャオ・プゥ(苗圃)
    リウ・カイチー(廖啓智)
※monical追記 カースタント:ブルース・ロー(羅禮賢)

第59回 ベルリン国際映画祭(フォーラム部門)正式出品作品

第28回香港電影金像奬
 最優秀主演男優賞 (ニック・チョン)
 最優秀助演男優賞 (リウ・カイチー)
 ※monical追記 ◎脚本、編集、音響効果でもノミネート

第15回香港電影評論学会大奬
 最優秀男優賞 (ニック・チョン)

第46回台湾金馬奬
 最優秀主演男優賞 (ニック・チョン)

第12回中国金鳳凰奬
 女優賞(ミャオ・プー)

プチョン国際ファンタスティック映画祭2009
 監督賞(ダンテ・ラム)
 主演男優賞(ニック・チョン)
 
※あらすじ、スタッフキャストのプロフィール、最新情報、劇場情報などは上記公式サイトでご確認ください(手抜き


  日本では東京フィルメックスで上映された「密告・者」(10)が先に公開されることになりましたが、「密告・者」の製作はそもそも本作「ビースト・ストーカー/証人」ありきのものでした。《証人》(原題)のヒットを受けて《線人》(密告・者の原題)が製作されたわけです。

  監督が林超賢(ダンテ・ラム)、主要キャストが張家輝(ニック・チョン)、謝霆鋒(ニコラス・ツェー)、廖啓智(リウ・カイチー)、苗圃(ミャオ・プウ)ということ、タイトルも二文字という形なので「密告・者」は本作の続編のように受け止められがちですが、蓋をあけてびっくり、根底にあるテーマ・・・人の性(さが)・・・の匂いは共通していてもビミョーにいろいろ違ってそのビミョー加減がとうもキモチワルイ(笑)
  謝霆鋒と張家輝の役柄は逆、廖啓智も苗圃もあらららら。。。。みたいなw ※あ、ちなみに苗圃の広東語吹替えはニック・チョン夫人、關詠荷(エスター・クワン)です
  なので、2作の違いはニコラスと絡むヒロインで認識するわたくし。本作は張靜初(チャン・ジンチュー)

  先に製作された「ビースト・ストーカー/証人」の方が人間関係も背景も起きる事件も何もかもシンプルでわかりやすいので、これを映画館で観たあとに5月9日発売の「密告・者」DVDを見ると、監督のこだわりの変遷と“さが”の濃くなり具合がわかるかもしれません(笑)。

密告・者 (Blu-ray DISC)密告・者 (Blu-ray DISC)
(2012/05/09)
ニコラス・ツェー、ニック・チョン 他

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  monicalはどちらの作品も香港映画らしさが満載でとても好き「スナイパー:」はそうでもない:爆)。冷静に考えれば「そんな~それはないっしょ~!」な驚きの展開なんですが(ネタバレ回避でもやもや表現スミマセン)、そこはそれ、香港映画らしいスピード感に巻き込まれたまま思わずラストで膝を打つという、製作者の思うツボ的リアクションをしてしまったのでした(^_^;)

  ただ実は、時々林超賢(ダンテ・ラム)監督と陳嘉上(ゴードン・チャン)監督のアクション・ムービーを混同します(ラムさんはチャンさんの助監督出身)。まだまだ修行が足りません(笑)。香港映画らしいアクションシーンで手に汗握りながら、そこにねっとり横たわる「情」。愛もあれば憎しみや嫉妬など、登場人物の背景だけでなくそういう湿った感情が物語に大きく影響しているところが共通しているように思えるのです。ただ、この作品からねっとり感はどうやらラムさんがチャンさんを超えた印象ww
  そして香港公開当時、かなり偏ったニコラスへの思い入れがあったことも懺悔します。育児休暇中だった夫人張柏芝(セシリア・チャン)の写真流出スキャンダルから数カ月後の5月末クランクインだったこと、その前3月には《風雲2》の制作発表会見で焦燥した様子を目の当たりにしていたこと。人の親になってニコラスに与えられた試練を思い、小さな女の子を必死で助けようとする演技に明らかに偏った同情心を持って観ておりました、はい。
 


 

  さて、香港では「密告・者」制作期に林超賢(ダンテ・ラム)監督と脚本家の呉煒倫(ジャック・ン)と俳優・張家輝(ニック・チョン)の関係が、杜峰(ジョニー・トー)監督と脚本家・游乃海(ヤウ・ナイホイ)と劉青雲(ラウ・チンワン)の関係に例えられていました。私から見れば前者ラム組はウエット、後者トー組はドライという違いこそあれ、たしかに信頼関係に基づいた脚本の練り方、みたいなものを感じます。そしてニックさんはトー組のお気に入りでもあるのでした。
  そしてその絆が長らく実力派“助演”男優という位置に甘んじていた張家輝に名だたる映画賞の最優秀主演男優賞を多数もたらしました。これからは主演作が増えることでしょう。

フィルモグラフィのうち、日本で紹介された出演作(一部)には話題作が目白押しです。
 『ブレイキング・ニュース』(04)
 『エレクション』(05)
 『エレクション 死の報復』 (06)
 『エグザイル/絆』 (06)
 『コネクテッド』(08)




 林超賢監督作品も、けっこう公開されたりDVDになったりしています。チャンスがあったら是非。

G4特工 OPTION ZERO(G4特工)(97) 

BEAST COPS 野獣刑警(野獣刑警)(98) 

スイート・ムーンライト(天旋地戀)(99) ※2001公開

重装警察(原題同じ)(01) ※2002公開 

ティラミス(戀愛行星)(02) ※2004公開

ツインズ・エフェクト(千機變)(03) ※2004公開

1:99 電影行動 「運よ開け」(1:99電影行動 「等運到」)(03) 

ヒート・ガイズ 傷だらけの男たち(重案黐GUN)(04) 

スナイパー:(神鎗手)(09) ※2010公開

特筆すべきは2001年にものすごくひっそりとDVD発売された98年作品「BEAST COPS 野獣刑警」。これ、香港電影金像賞で最優秀監督賞を受賞した作品なんです(ゴードン・チャンと共同監督)
個人的にDVDの再発売を熱望しています(VCDしか持っていない)。
あ、それから今年のお正月映画《逆戰》(ニコラスと周杰倫(ジェイ・チョウ)主演)も日本で見たいな~❤❤
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花の生涯 ~梅蘭芳(メイランファン)~』 黎明(レオン・ライ)来日!

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monical、生きてます(苦笑)。ちょっとバタバタしていまして、ピーターのレポも放ったらかしでスミマセン。
さきほどリリースが届いたコレは、お伝えしなければ。(以下リリースより)

『花の生涯 ~梅蘭芳(メイランファン)~』
レオン・ライ、チャン・ツィイー 来日決定!

アスミック・エース、角川エンタテインメント配給、
チェン・カイコー監督最新作『花の生涯 ~梅蘭芳~』が、
3/7(土)の日本公開を前に、主演のレオン・ライ、チャン・ツィイーの来日が決定。
2月25日には、安藤政信とともに
新宿ピカデリーでのプレミア上映に舞台挨拶で登壇する予定です。 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『花の生涯 ~梅蘭芳~』プレミア上映会

日時:2月25日(水) 開場18:30 開演19:00 
会場:新宿ピカデリー
登壇ゲスト(予定):レオン・ライ、チャン・ツィイー、安藤政信
入場料金:2,000円
 
★ご来場者プレゼント★
北京の寺院で祈念した「梅花御守」と特製ポストカードを来場者全員に進呈。

~チケット購入方法~
チケットは2月14日(土)9:00AMより発売開始!!
新宿ピカデリーチケット窓口、およびオンラインチケット(劇場HP)
http://www.shinjukupiccadilly.com/ にて発売。 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
なお、3月7日からの本興行は特別興行の位置づけで、入場料金は2,000円均一。
前売鑑賞券を販売は行わず、映画サービスデーほか各種割引の適用なし。
鑑賞券は、当日窓口および劇場のオンラインチケットのみでの発売。
新宿ピカデリーでは、プレリザーブチケットを2/21(土)9:00AMより販売。  だそうです。

黎明(レオン・ライ)の来日は、2005年9月末の『セブンソード』以来かな?

昨日、アジアから唯一コンペ作品に入ったベルリン映画祭にこの作品の一団が登場している動画を見ましたが、レオン、ご機嫌っぽい、良い笑顔でした。

090210ベルリンRC

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節分の日に・・・ 『PLASTIC CITY』会見

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出ました、秋生ジョーク  

現実と非現実がないまぜになった風変りな作品なので、秋生さん、難しい質問を回避したかったのかもしれません(笑)。 ←今まで彼を観察してきたmonicalの独断。

いきなりヅラで登場です。しかもご丁寧に、あ・あ・アームウォーマーまで~。 

IMG_2235.jpg
ジョーさんが笑って言いました。「ここだけの話ですよ。アンソニーさん、ヅラなんです。どこまでが本気でどこまでがジョークなんでしょう」って(爆)
「日本で買いました。日本のかつらは世界一!」(会場爆笑)
それにしても、なぜ茶髪のカール

monicalは宮中晩さん会みたいに雛壇に直角に何列もセッティングされた長テーブルの末席におりまして、その位置から見た秋生さんは、節分の日にふさわしい風情でありました。1人心の中で爆笑したmonical。がは、がはは。

ほら











         
節分の鬼?

“角(つの)”の正体はコレ 

角(ツノ)?
カメラの設定間違えて色が変ですが、外国記者クラブのクロス・ペンのマークが、頭のど真ん中。

ちなみに秋生さん、年男で厄年なんですって(爆爆)。 ← 夜のインタビューで

夜のインタビューは、すっかりラフでクールないつものモードにシフト。
ホレボレしましたが、残念ながら写真なし。
その落差が、どうやらジョーさんのツボにも入った模様でした(笑)。

インタビューは2人ともとーーーっても良い話をたくさんしてくれました。
3月5日売りのキネマ旬報に書きます。どうぞお楽しみに!

あ、そうだ、
『PLASTIC CITY』は3月14日公開です。
http://www.plasticcity.jp/

簡単な感想ですが、
1回目観た時は正直「なんのこっちゃ」(爆)、2回目で絶対値は逆に振れました。
不思議な作品ですが、映像はいいし、俳優さんたちが皆、とてもステキな演技なんです。
血の繋がらない親子を演じる2人は、監督が言うように本当にベストマッチであります。


monical、その前の号の『三国志』劉徳華(アンディ・ラウ)原稿4000字に今から命がけにならねばなりません。天国の地獄(笑)。ここまでガッツリ、アンディのことを永らく書いていないので(パンフレット原稿を除いて)、必要以上に肩にリキ入ってます(笑)。

今日の会見はテレビカメラたくさん入っていました。
明日のワイドショーをチェックしてください
(って、ジョーさんメインなのは必至ですが)。

※写真は主催者の許可を得て撮影・掲載しています。無断使用・転載はどうかご遠慮ください。 all photo by monical

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地上波で『香港国際警察』を見ながら

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 中国の資本提供を受けていても中国でロケをしなくてよいというCEPAの規制緩和による、全編香港で撮影された初めての香港・中国合作映画『香港国際警察』を横目で見ながら書いています。日本語吹き替えだからできることです(笑)。ゴールデンタイム放映はCMで勢いをそがれようが何だろうが(苦笑)、全国的に謝霆鋒(ニコラス・ツェー)や呉彦祖(ダニエル・ウー)が知られるのですから、ファンとしては万万歳。

香港国際警察 NEW POLICE STORY コレクターズ・エディション (初回限定生産) [DVD]香港国際警察 NEW POLICE STORY コレクターズ・エディション (初回限定生産) [DVD]
(2005/08/26)
ジャッキー・チェンニコラス・ツェー

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 この作品は本編以上にメイキングが非常に興味深かったのですが(DVD特典映像)、そういうのはテレビで放映できないのかしら、といつも思います。香港映画がどのようにパワフルに作られるか、というのを、もっともっと多くの人に知って欲しいなぁ。

 この作品は“無敵”じゃない成龍(ジャッキー・チェン)、ということで注目を集めましたが、次なる『新宿事件』(監督:爾冬陞/イー・トンシン)じゃ、ジャッキーなんと、死んじゃうらしいですね。監督の『ワンナイト・イン・モンコック』みたいにダークな作品なのでしょうか。

ジャッキー&ジェイシー父子 話は飛びますが、最近鳴かず飛ばずの1人息子:房祖名(ジェイシー・チェン)(爆)。やっとマスコミに登場したのは「アメリカ国籍放棄」のニュースでした。ジャッキーはますます中国とのパイプを太くしていますから、その本気度がうかがえる話題で(笑)。
 ジェイシーという名は、ジャッキー・チェンの頭文字J.C.に由来しているって知ってました?
 monicalのプチ情報でした。

 さ、ちゃんと見ようっと(笑)

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『花の生涯~梅蘭芳~』 来日会見@ザ・ペニンシュラ東京(書きかけ)

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行ってまいりました、来日会見。
黎明(レオン・ライ)と章子怡(チャン・ツィイー)不在、
と思ったら陳凱歌(チェン・カイコー)監督夫人で梅蘭芳の妻を演じている陳紅(チェン・ホン)も欠席。
知り合いにもれ聞いたところでは、体長が悪かったようです。

ってことは女っ気なしで地味かしら~と思いきや・・・

若き日の梅蘭芳を演じた余少群(ユィ・シャオチュン)
京劇の扮装で登場
  
そして控え目ながらも痩せすぎながらも(笑)、いまなお美しい安藤政信が凛として。 
さらに、シャオチュンの京劇の演舞お披露目(歌はナシ)、これが素晴らしい
しかも会見後の花束贈呈は早乙女太一
(ハートマーク多すぎ

写真撮影のチャンスが限られていたのと、
見とれて(ウソ)カメラを落とし、なんだかピントが合っていませんが(涙)。

質疑応答がとても短く、特別興味深いコメントもなく。

いちばん興味深かったコメントは
花束を贈呈した太一クンが
「身体の使い方が日本舞踊と京劇ではまるで違うんだな、日本舞踊では指はそろえるけれど京劇の指先の細かい動作はすごいんだなと感心して(シャオチュンの演舞を)見ていました」
というもの(笑)。

このあと別室で懇親会があり、
お化粧を落とし赤黒チェックのジャケットに蝶ネクタイで登場したシャオチュンくんは、
スクリーンの中の彼より、なんぼも可愛くいジャニーズ系だったのでした。
その姿は撮影できませんでした。
どこかに載るかな…

★監督+シャオチュン+安藤政信+早乙女太一1

★シャオチュン+早乙女太一1 シャオチュン1

あ、そうだ。
監督が言ってました。
「早乙女さんが女形姿で登場しなかったのが、とても残念」
まったく同感(笑)。

バラエティ・ジャパンの記事 安藤政信「チェン・カイコーは北野武級の衝撃」
オフィシャルカメラマンによるシャオチュンの演舞の写真あり!
写真じゃわかりませんが、金色の扇、小刻みに震えていて「あー、緊張してるな」って思いましたが、それでもウットリするほど素敵なパフォーマンスでした。

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『花の生涯~梅蘭芳(メイ・ランファン)~』 観てきました

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心配していましたけれど、2時間27分はあっという間でした。
なぜなら、展開がスピーディーでドラマティックなエピソードがうまく配分されていたからだと思います。
残念ながら黎明(レオン・ライ)と章子怡(チャン・ツィイー)が歌ったというイメソンは聴けませんでした。

 

以下、観た直後にメモしたmonicalの感想を。
もう一度観たら、また違った発見や感想が出てくると思いますが。
ネタバレありますので、ご注意。
シャオチュン  梅蘭芳の若き日を演じた余少群(ユイ・シャオチュン)が素晴らしく優雅で綺麗。さすが越劇の役者さんです。彼による青年期の前段があることが、後のレオンの人物像に深みを与えています。顔は全然似ていませんけれど気になりません。

 若妻役だった鐘欣桐(ジリアン・チョン)の撮影シーンがすべてカットになったのがいかにも残念。結局、代役を立てることもなく若夫婦のエピソードまるごと削除されたので、唐突に“○○年後”の話になっちゃっいました。展開速すぎ(笑)
 留海頗具特色
 青年梅蘭芳與福芝芳


チェンホン版 結婚式シーンの直後から最後まではレオンと陳紅(チェン・ホン)が夫婦を。


 人気女形・梅蘭芳の前に現れた人気男役・孟小冬。章子怡(チャン・ツィイー)が演じます。さすがに画面がパッと華やかになります。でもいつものツィイーです(笑)。なにしろmonicalは『2046』の彼女が好きだからそう感じるのかも。それにしても坂東玉三郎と大地真央みたいな組み合わせの2人が歌い踊るシーンはなかなか興味深かったです(爆:たとえが古くてスミマセン)。

2人のダンス


hkmov_1227682423-f0.jpg さて、黎明(レオン・ライ)(笑)。
 正直言って、最初にレオンが登場した時「あー、昔は綺麗だったのに。あかん、これじゃ2時間27分持たんわい」と思ったのでした(苦笑)。そういや『天使の涙』のころから、毎度毎度「あれ?レオン太った?」みたいな印象を持ち続け、それはつまり彼が(色白だから)そう見えるのだということに、遅ればせながら今回初めて気づいた次第(笑)。
でも、おっとりととても優美な物腰には、あの感じがピッタリだと思います。お上品だしー。奥さん役のチェン・ホンがなにしろ肉の薄いキツイ顔(爆)なので、ルックスまで性格を対比させたのかと思うくらい。奥さんはガミガミと口うるさく、旦那はおっとりとのらりくらり。特にあのレオンのねっとりした声が生かされているように思いましたし。終盤30分のレオン(ツィイーが出なくなってから)はmonicalは好きでした。レオンを『さらば、わが愛 覇王別姫』張國榮(レスリー・チャン)と比べてはいけません。キャラがまるで違います。

安藤政信・六平(むさか)直政の2人の日本軍人もはまり役。観る前は安藤くんは軍人には線が細すぎやしないかと心配しましたが、悩める少佐役を熱演しています。

そして時代を映す美術や衣装はどれも美しく、それに目を奪われているうちに2時間半経ってしまった、というのも本当のところです。

そしてそして…
(左)結局いちばんの主役は孫紅雷(スン・ホンレイ)じゃないの~~と最後に気づくのでありました(笑)。
スンホンレイ版 王學圻版本海報 
(右)圧倒的演技だったのは京劇役者の師を演じる王學圻(ワン・シュエチー)。

結論としては、周囲から漏れ聞こえてきた感想ほど悪くないと思ったmonical。
でも強烈なインパクトは・・・ありませんでした(笑)。
どんな作品もそうですが、結局は“好み”ですね。
少なくとも、そこそこにまっとうな作品だと感じた次第です。

さて、ベルリン映画祭のコンペ部門に唯一入ったこの作品。
どんな評価が出るでしょう。
そしてもちろん、日本での注目度や、いかに。

3月7日 新宿ピカデリーにて先行独占公開
 http://meilanfang.kadokawa-ent.jp/

先行して角川文庫からノベライズ、小説【花の生涯~梅蘭芳~】2月25日に発売になります。写真集も出るようですね。

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『花の生涯/梅蘭芳(メイランファン)』

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年初から香港を含む中国語映画のマスコミ試写が連日で嬉しい悲鳴です

が、あちらを取ればこちらが立たず状態で、いまだ3月7日公開『花の生涯/梅蘭芳』の試写に行けていません。

そんなこんなしているうちに、来日会見の案内が届きました。
会見出席者
 陳凱歌(チェン・カイコー)監督
 陳紅(チェン・ホン)…お約束(笑)。監督夫人で女優。今作でも梅蘭芳夫人役。
 余少群(ユイ・シャオチュン)…若き日の梅蘭芳役
 安藤政信…日本人少佐役 なんだ、京劇役者じゃないのか←独り言

となっています。
あらあら、肝心の黎明(レオン・ライ)と章子怡(チャン・ツィイー)は来ないのねー

と肩を落としていたら(笑)・・・

今日の明報に、
レオンは毎年旧正月は日本に行っていたけれど
各地を宣伝で回らなければならないので香港に留まる。
そしてベルリン映画祭に出席し

“到日本宣傳《梅蘭芳》”
とありました~~

ベルリンの会期が2月5~15日、日本公開初日が3月7日ですから、
ふむ、なるほど。

来日は確実と言うことか。(あくまで記事からの推測ですのであしからず)

試写会プレゼント応募サイトなどのチェックをマメにどうぞ!
(あくまでmonicalの推測です。ってしつこい!)

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『花の生涯 梅蘭芳』 来年のベルリンでコンペに

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最終現地版ポスター 第59回ベルリン国際映画祭(2009年2月5~15日開催)のコンペティション部門のラインナップ10作品が発表され、その中に『花の生涯~梅蘭芳(メイランファン)~』が入りました

今月5日に中国で公開になり大ヒット中。香港では2009年元日公開。
日本では早々に2009年3月7日初日が決定していますが(公式サイトはまだオープンしていません)、その時には金熊賞を取っているかどうか結果が出ているわけですね。

日本では『PROMISE』でずいぶん点数を下げちゃった感のある陳凱歌監督ですが(爆)、中国では『さらば、わが愛 覇王別姫』の芸術性を彷彿とさせると評判は上々です。

ベルリン・コンペのラインナップは以下のとおり。(はワールドプレミア)

《The Reader》 アメリカ/ドイツ 
出演:ケイト・ウィンスレット、レイフ・ファインズ

《Alle Anderen》 ドイツ 

《Rage》 イギリス/アメリカ 
出演:デイム・ジュディ・デンチ、ジュード・ロウ

《The Dust of Time》 ギリシャ/ドイツ/イタリア/ロシア

『花の生涯~梅蘭芳(メイランファン)~』 中国
監督:陳凱歌(チェン・カイコー) 出演:黎明(レオン・ライ) 章子怡(チャン・ツィイー)


《The Messenger》 アメリカ

《London River》 アルジェリア/フランス/イギリス

《Mammoth》 スウェーデン/ドイツ/デンマーク

《The Private Lives of Pippa Lee》 アメリカ
出演:ロビン・ライト・ペン、アラン・アーキン、キアヌ・リーヴス

『ピンク・パンサー2』 アメリカ
出演:スティーヴ・マーティン、ジャン・レノ

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【みんなの感想】 『文雀』 @東京フィルメックス2008

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杜峰(ジョニー・トー)監督が“趣味で”撮った『文雀』
フィルメックスで2度見ました。
だって日本語で見られるチャンスが次はいつ来るのかわかりませんもの
2度目はフィルメックス初の試み、1人でも多く一般の観客に座席を確保すべく設定されたと思われる、プレス&業界人向けの試写でした。
ちらほら配給関係の知った顔を発見しましたから、どこかが買ってくれることを祈りたいと思います。

『エグザイル』の緊張感もいいけれど、  
『文雀』のすっとぼけた明るさもまた捨てがたい
どちらが好き?と聞かれても答えに窮する、
そんな作品でした。

先日「監督はロケ地がどこ、と特定できないように」という以前に聞いた話を掲載しましたが、本作に限っては撤回します。
監督は、消えゆく香港の古い風物をとどめておきたい、という意向でこの作品のロケ地を選んだということを公言していました。

なるほど、だからエンドロールでかずかずのモノクロ・スチール写真が登場したのですね。

今年の春に香港のフィルム・マーケット会場でゲットした海外セールス用のパンフレットにも、その写真たちがレイアウトされています。

IMG_1277.jpg

IMG_1275.jpg IMG_1276.jpg

英語のタイトルは“スズメ”ですが、冒頭にそれがサクラ文鳥であることが判明します。あの光の加減がたまりません(笑)。
そしてスキップしたくなるような軽快なピアノ・ソロ

もう、最初っからテンション上がりまくるmonical。
任達華(サイモン・ヤム)と林煕蕾(ケリー・リン)が住んでいるあの古いビルも、実際に住みたいとはサラサラ思いませんが、いかにもジョニーさんワールド。
香港の古い建物には芸術的ならせん階段が数々ありますが、あら珍しや、三角のらせん階段でしたね。
というふうに、どうしても建造物や小道具に目が行ってしまうのは、monicalが学生の時に建築を専攻し、その後インテリア(と料理)のスタイリストをしていたことも関係あるかもしれません。

ケリーが最初に登場した時にエルメスのケリーバッグを持っているのに気づきニヤリ。ってそれは深読みか(笑)。※そのあとはバーキンをとっかえひっかえ。

香港の町でふんだんにロケされていて、特別目印のないような通りも「あ、あそこだ」とわかるのは、とても楽しかったです。次に香港に行ったら、通りすがりに写真撮らなきゃ

スリグループが一人の謎の女の色香に惑わされて右往左往するという、基本はとても軽やかなコメディ。他のトーさん作品の笑いよりずっと直球です。が、コテコテでもない。だからオシャレに感じるわけで。

もう、監督ったら、思いきり好きなように遊んだでしょ!と感じたのはラストの雨の交差点のシーン
映像的にはいつかヨーロッパ映画で観たことがあるような気がするのですが、たとえば黒澤明監督にインスパイアされた作品がトーさんの映画に多いように、何かの誰かの影響を受けているのかもしれません。
“女がずっと走っている”というのも、世界共通、よく映画に使われるモチーフです。男性監督が描く“走る女”は、なぜかいつも“愛のために”走っている作品が多いのですが、女性の立場からするとそうそう走れるものじゃありません(爆)。

せっかく足掛け4年ぐらいかけて撮影したのですから、同時進行していた作品の出演俳優たちにも“通行人”とかで友情出演して欲しかったなぁ(笑)。
なにげに劉青雲(ラウ・チンワン)や梁家輝(レオン・カーファイ)や黄秋生(アンソニー・ウォン) や呉鎮宇(フランシス・ン)や古天樂(ルイス・クー)や王天林(ウォン・ティンラム)や任賢齊(リッチー・レン)や張耀揚(ロイ・チョン)や・・・・・・が写っていたら「ウォーリーを探せ」状態で面白かったでしょうに~。

彼らが全部ケリーに振り回される情けない男の風情を見てみたかったです。
そう、この作品は女(ケリー)のアップがかつてないほに多い、というところが、とても新鮮に映ったのでした。

あー、何回でも観たい~

「ピンと来なかった…」という感想も大歓迎(笑)。どしどし感想コメントをお寄せください!

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《梅蘭芳》 公開決定!

日本タイトル 「は」行

リリースが届きました。

===以下転載===

アスミック・エース エンタテインメント、角川エンタテインメント共同配給
チェン・カイコー監督最新作
『花の生涯 ~梅蘭芳(メイランファン)~』
2009年3月7日(土) 新宿ピカデリー 他 全国順次公開決定!!

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monicalデータ
梅蘭芳・・・黎明(レオン・ライ)
梅蘭芳と恋に落ちる女優 孟小冬・・・に章子怡(チャン・ツィイー)
日本軍中佐・・・安藤政信
福芝芳・・・陳紅(チェン・ホン)
顧四・・・孫紅雷(スン・ホンレイ)

12月8日に中国にてワールドプレミア

========================

《梅蘭芳》は最初、關錦鵬(スタンリー・クヮン)監督が《長恨歌》を製作している時に持ち上がった企画でしたが、2006年、投資会社の意向で監督は陳監督に変更されたといういきさつがあります。

製作発表会見が行われたのは2007年7月19日。
そこに出席した鐘欣桐(ジリアン・チョン)は、その後例の写真流出事件を受けて、
出演シーンがカットされるとかされないとか。
ポスターからすでに名前は抹消されている、という記事も読みましたがさて。

Sサイズ/安藤正信、#38047;欣桐、王学圻、黎明、#38472;#20975;歌、章子怡、#23385;#32418;雷、#38472;#32418;、英#36798;、余少群
製作発表会見の時の集合写真。
左から、安藤正信、ジリアン、王學圻(ワン・シュエチー)、レオン、監督、ツィイー、孫紅雷、陳紅、英達(イン・ダー)、余少群(Yu Shaoqun)


邦題“花の生涯”と聞いて、NHKの大河ドラマ第1作目(1963年)と同じじゃん、、と思うのは
monical もしくはその上の世代なんだろうなぁ(苦笑)。

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